トロント(カナダ)在住20年の筆者が、カナダ国内旅行やトロント市内を中心としたイベントで撮影した写真で綴るブログです。
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2011年12月21日水曜日

話題のレストラン「Harbord Room」で考える

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いまだに建築ブームに沸くトロントのダウンタウンですが、住む人が増えているからか新しいレストランも次々とオープン? これらのレストランで働く多くのシェフは、「いつかは自分の店を持ちたい」と幾つものレストランを渡り歩きながら、夢を追いかけています。
ダウンタウンの中心でも気になるレストランは多くありますが、最近話題の「少し離れたところにある小さなレストラン」。これまでは、クイーンストリート周辺に集中していたのですが、最近では少し北に移動してダンダスやハーボード、カレッジにもちらほら。今回行った「Harbord Room」もその注目のレストラン中の一つ、カナディアンの間でも話題のレストランです。
どんなシェフが働いているのかと興味津々。調べてみると一番上のCory Vitiello氏、高級レストランとして有名な「Scaramouche」でキャリアをスタート、「The Drake Hotel」で二番手、4年前からここでパートナー(オーナー・シェフ)として参加、現在もう一つレストランを手がけています。現場リーダー(二番手)のCurt Martin氏は先ほどのDrakeからキャリアをスタートして現在に至ります。もう一人Geordie Glumac氏は、オーガニックで有名な肉屋さん「The Healthy Butcher」、「Jamie Kennedy Kitchens」(トロントのセレブ・シェフで有名)、「Union」と渡り歩いて現在に至ります。実際に夢を実現させるために必要なことは、経験を積むということなのでしょうか。
シェフの経歴を見ていると同時に、レストランの味の経歴も見えてきます。この日食べたお魚料理、よーく考えてみると「Scaramouche」の調理法にとても良く似ている? そういう味や調理方法の系統に気づかされます。
さらに肉、野菜、魚などの食材を仕入れ先についてもシェフが料理にこだわればこだわるほど当然厳選されるわけで、さらに興味深い世界が。ちなみにこのお店にお魚を入れているのは「Taro's Fish」。トロントの有名どころのレストランのシェフ達の魚の仕入れ先として信頼を得ているのも、シェフの中では良く知られている事実です。


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前置きが長くなってしまいましたが、30席強と大変こじんまりとしているこのお店は「要予約」。週末は3〜4日前からの予約が安全です。私達は窓際の4人テーブルで月曜日の午後5時半という指定、それも8時半からは別なお客さんが来るので3時間でお願いしますね、とお願いされました。ウエブサイト(http://www.theharbordroom.com/home.php)からメールを送るとすぐに返事が返って来ますので、電話が苦手な私にもGood。
営業時間はディナーのみ、5:30 - Close, Monday - Sundayで、Late Night Eats:Until 12 Thursday, Friday, Saturday。場所は89 Harbord Street(Google Map)です。

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気になる予算は、ワイン:グラスで9ドル〜12ドル見当、フード:12ドル〜26ドル見当。レストランガイドでは一人90ドル見当という書き込みを見ていましたが、ワイン、アペタイザー、メイン、デザートという注文をするとチップも入れて確かにそのくらいになります。

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さて前置きはこれくらいにして、この日はカクテルの後、この日はソムリエにお願いして白をグラスで。店内はとてもいい雰囲気ですが、デジカメ(いつものGXR)で撮るにはなかなか暗い・・・・

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アペタイザーにこの日のオイスター「Cooks Cove」(プリンスエドワード島、カナダ産)を、ハーフダズン。

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子供たちもいたので、「ハンドカット・フライ」を。実は最初に注文したものは子供たちに食べられてしまい、次男が「このケチャップがとても美味しい」というので再度注文。確かに出来合いのケチャップではなく、トマトの風味が生かされたケチャップ。妻によると「メキシカンっぽい」ということで、、、

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パリパリとした食感(たぶんタロイモの素揚げ)が楽しい「秋のサラダ」。注文した料理が次々といいタイミングで出てきます。

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6時を過ぎるとお店は満員。7時頃になるとウォークインで入ろうとしたお客さんが予約がないので断られる場面もちらほらと・・・ウエイター/ウエイトレスさんは大変丁寧で経験豊富なプロフェッショナル。注文時の今日のお薦めを含めた説明、運ばれてくるお料理の説明がとてもしっかりしていて好感が持てました。ずーっと満員状態が続いていましたが、私たちへのサービスは途切れる事なく、お店全体は上手に切り盛りされていると感じました。

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次男の注文したリゾット。これはとても美味しかったです。長男は「Duo of Ontario Lamb」を注文。つけあわせのソーセージが旨いと言っていましたが、私には回ってきませんでした。。

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妻の注文した「Lightly Smoked & Roasted Ontario Lake Trout」。

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私が注文した「Roasted Pickerel」。トロントのシェフ達は、例えばJamie Kennedyのように有名な人たちをはじめとして「ローカルの食材を使う」「できるだけ自然のもの(養殖とかではない)を使う」という傾向にあります。なので、お肉もオーガニックであったり、お魚もエリー湖産のピッコロだったりトラウトなどがメニューにのぼります。
お魚は皮がパリパリに焼いてあって香ばしく、身はふわふわ。ピッコロは淡白な白身魚ですが、焼くととても弾力が強くなり、蒸すとお箸でつまめなくなるくらい身がほろりとなります。ここでは片面を良く焼いて身の方は余熱で火を通したようになっていて、これはフレンチ的ですね。ソースもちょうどいい感じで、とても上手に料理してあります。

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デザートは「Fresh Ricotta Doughnuts」、ドーナッツはさっぱりした甘さでふわふわ、カップに入ったエスプレッソ・クリームが旨い!

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ようやく最後のカプチーノまで到達。とても楽しく食事ができて大満足でしたが、理由はお料理、ワインが美味しかったことはもとより、お店の雰囲気が良かった事があると思います。お会計は前述の通り一人90ドル見当、そうしょっちゅう行けるお店ではないですが、また是非来てみたいと思わせるレストランでした。