トロント(カナダ)在住20年の筆者が、カナダ国内旅行やトロント市内を中心としたイベントで撮影した写真で綴るブログです。
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2012年1月29日日曜日

オーロラ撮影用カメラ(1) - RICOH GXRの保温対策

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大事な時に大事なことが重なるのは人生において多々あることではありますが、「地球の歩き方 カナダ東部版」のトロント特集の撮影と納品に続いていくつかの撮影仕事が終わりかけのタイミングで(実はまだ終わっていない所がミソなんですが・・・)、先週末から今年一年を通じて写真でトロントをレポートするプロジェクトが始まり、何だかいつも頭の中でグルグルと考え事をしている日々が続いています。

そしてオーロラ撮影のためにイエローナイフに出発する日がもう今週に迫ってきました・・・というわけで撮影に持って行くカメラのうち RICOH GXR の保温ケースの制作に取りかかっています。というかほぼ出来上がった状態になっていますので、今日はそのお話を。



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現地は最高でマイナス40度になろうとする外気温、この過酷な環境の中どのようにカメラを守るのか、特にバッテリーの低温対策は必須です。最初はバッテリーを沢山持って行って交換すれば良いと短絡的に考えていたのですが、実際それでいいのか、という思いが湧いてきました。今回の撮影はもちろんオーロラを撮るのですが、例えば Nikon D3sといった重量級のカメラでISOを上げれば撮れるのは当然。でもそれでは面白くないので、いわゆる「コンパクトデジカメ」でどこまで撮れるのか、という実験的なこともやってみたいと思っているのです。

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オーロラ撮影の際に三脚は必要ですが、三脚のホットシューがGXRのバッテリー蓋を塞いでしまう。想像するに、現地では手袋をしているのでバッテリーに到達するまでにホットシューを外すという作業が入ります。ホットシューのネジをまわさなければならないので、そんなに素早くはできそうもない。。だとすると「バッテリーを交換する」よりも、「できるだけバッテリーを温存する」という考え方の方が論理的。

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ならば「バッテリー部分をできるだけ冷やさないようにする」→「まずはカメラを外気温にさらさないようにする」→「カバーを作る」という考えに至った訳です。カバーを買うのもいいかもしれませんが、ここは「自作モード」で色々と手を入れながら作った方が楽しいはずと。そこで我が家に沢山ある「ビデオカセット」の半透明のケースを持ち出し、ハサミとテープで「自作の防寒カメラケース」を作成することにしました。

制作のポイントはまず「カメラに密着するインナーケースを作る」こと。その外側にプチプチを巻き付け、さらにその外側を何かで覆う。

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作ってみると、ホットシュー、レリーズケーブル、EVFファインダーのコネクター部分に穴を開ける必要が出てきて、そのたびに「トライ&エラー」で対応していきます。

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ケースがある程度形になった所で、いよいよ次のレイヤーのプチプチの作業に入ります。

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機能性というのは現地に行ってみないとわからないので、もしかしたらこういうのは役に立たないかもしれないのですが、こういう楽しい作業を挟むのが好きなもので・・・見た目の美しさも追求します。

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結構ぴったりフィットのものが出来てきました。

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実際にEVF、レリーズケーブルをつけて、接続と穴の大きさを確かめます。

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とっさのバッテリー交換のために、カバーはボディーを右にスライドさせれば簡単に取れる形にしてみました。バッテリーはこの写真で言うと左側にあるので右側が保護されていなくても大丈夫。

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一番外側は手元にあった「BUILT」製のちっちゃなカメラバッグを改造することにしました。

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こんな風に入れてジッパーを閉めると、最終的にはEVFだけが外に出るという具合です。どうでしょ? カメラバッグの中にはポケットがあるのでそこに「ホカロン」を入れ、カメラの周辺のバッグ内の温度が下がるのをくいとめる、というアイディア。

最後はA12 28mmユニットを取り付け、レンズ穴を正面に開けて出来上がりの予定です。

さて、これは現場でうまくいくのか?? 楽しみです。