トロント(カナダ)在住20年の筆者が、カナダ国内旅行やトロント市内を中心としたイベントで撮影した写真で綴るブログです。
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2013年5月31日金曜日

VIA鉄道「カナディアン号」(3)食堂車でのお食事を楽しむ

VIA RAIL / SLEEPER PLUS
DINING EXPERIENCE ON THE ROAD
「カナディアン号」での大陸横断の旅では列車内での食事の回数が多く、車内では窓の外の風景を見るかパークカーでおしゃべりをするくらいで他にすることがないので、食堂車でどんな料理が出てくるのか興味津々でした。

VIA RAIL / SLEEPER PLUS
VIA RAIL / SLEEPER PLUS
お料理の前に、まずは食堂車の使い方について。食堂車は前方の「A」と、後方の「B」の2カ所。自分の席に近い食堂車に行きますが、「Sleeper Class」の場合は後方のB車両になります。朝食は午前6時半〜9時頃までのサービスで、予約なし。席が一杯の場合は係員に名前を言っておき、隣のラウンジに座っていると席が空き次第呼んでくれます。座席は係員の指示に従って座りますので、基本的に相席になります。

VIA RAIL / SLEEPER PLUS
朝食が始まり席が一杯になると、順次ランチとディナーの予約を取りに来ます。この時に渡される紙がその日のランチとディナーの時間になります。時間帯は「1st(ファーストコール)」「2nd(セカンドコール)」「3rd(サードコール)」の3つで、ランチは正午を挟んで3回、ディナーは7時半を挟んで3回に分かれます。時間になると、館内放送あるいは係員が廊下を歩きながら、時間を告げます。それを聞いたら渡された紙を持って食堂車に向かいます。

VIA RAIL / JASPER TO WINNIPEG
なお、ジャスパーからVIAに乗り込む時はちょうどディナー前の時間帯だったので、駅のカウンターで事前にディナーの予約票をもらってから列車に乗り込む形になりました。上の写真は駅で予約票をもらうために待っているところ。
VIA RAIL / JASPER TO WINNIPEG
この日はゆっくりとワインでも飲みながら食事がしたかったので、あえて3rdコールにしました。コールによって紙の色は変わります。

ウイニペグは午後10時発だったので、ディナーはなくそのまま就寝です。

VIA鉄道内の時間について前回も触れましたが、例えばディナーのラスト「3rd(サードコール)」は午後8時半ですが語尾に「ish(イッシュ)」という言葉がつきます。これは「大体」というような意味の言葉で、必ずしも予定通りというわけにはいきません。特に最終のサードコールの場合は、遅い時には9時半くらいになることもあります。もし早めに食事を済ませたい場合は「1st(ファーストコール)」が良いと思います。

VIA RAIL / SLEEPER PLUS
席に着くとその日のメニューが置かれていますので、それをもとに注文しますが、コーヒー/紅茶/ジュースは料金に含まれていますので無料。アルコールは有料で、ビールやワインは6〜8ドルくらいになります。なお食事のチップは料金に含まれているそうです。

メニューですが、朝食は飲み物とメインのお料理、デザート。ランチは飲み物とスープかサラダにメイン、デザート、ディナーもランチと同様です。なお日曜日だけはブランチのサービスになりますので、ランチはありません。常にお肉/シーフード/ベジタリアンのチョイスがあって、全部で10回の食事で同じメニューが出てくることはありませんでした。
バンクーバーを出発した翌朝の朝食/昼食時、ジャスパーを出発した翌朝の朝食時には食堂車のマネージャーから食堂車、メニューについて説明がありましたが、ジャスパー、ウインザーでは1〜2時間の停車時間があってその都度フレッシュな食材等が積み込まれるため、それにあわせてメニューも変更されるのだそうです。

列車内の食堂車でこれだけしっかりと食事をする機会は今までめったにありませんでした。コンパクトな食堂車で常に満席状態のサービスでしたが、係員の皆さんはテキパキと注文を取り、お料理もそんなに待たされることなく出てきたと記憶しています。なおお料理の注文を取る人とドリンクの係は別で、アルコール類は別メニューになります。
具体的に何を食べたのかということですが、以下ご紹介しますね。

【朝食】

VIA RAIL / SLEEPER PLUS
朝食のサービスは朝6時半過ぎから9時過ぎまで。この日のメニューは4種類で、トランス・コンチネンタル(卵にハッシュブラウン、ベーコンかソーセージにパンの組み合わせ)、日替わりオムレツ、コンチネンタル(オートミールあるいはシリアルとヨーグルト、トーストあるいはマフィンの組み合わせ)、フレンチトーストでした。

VIA RAIL / SLEEPER PLUS
VIA RAIL / SLEEPER PLUS
この日はフレンチトーストをチョイス。「日本人好みのふっくら仕上げ」というスタイルではなくしっかりタイプでしたが、ベリーのブルーベリーソースがアクセントとして美味しかったです。

【ブランチ】

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ジャスパーからウインザーへ向かった翌日は日曜日。
この日の朝食はブランチ仕立てで昼食がありませんのでメニューは結構ボリューミーでした。内容は、朝食で出て来たトランス・コンチネンタル、日替わりオムレツにクァエて、クラブ・ベネディクト(イングリッシュマフィンにクラブミート、アボカドとポーチドエッグ)、バナナ・ピーカンパンケーキ、地中海風パスタ(グリル野菜とミックス・チーズラビオリ)、ホットローストビーフ!

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まずはオレンジジュース。食後はコーヒーを注文。

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選んだのは「バナナ・ピーカンパンケーキ」。サイドはブレックファースト・ソーセージをチョイス。もちろんメープルシロップをたっぷりかけて、美味しく頂きました。

【ランチ】

VIA RAIL / SLEEPER PLUS
次にランチメニューのご紹介です。スープかサラダ、飲み物と4種類のメニューからメインを選び、デザートという流れになります。
メニューは、ターキーサンドイッチ(フォカッチャにターキースライス、ベーコン、チーズ、リンゴにほうれん草のサンドイッチ)、エビとホタテのグリル・サラダ、シトラス・サラダ(オレンジ、グレープ、トマト、アボカドにゴート・チーズとハーブ・ビネガー)、グリル・チキンのラビオリ。

VIA RAIL / SLEEPER PLUS
この日はオニオンスープをチョイス。

VIA RAIL / SLEEPER PLUS
VIA RAIL / SLEEPER PLUS
メインはチキンのラビオリ。中にはモッツァレラ・チーズも入っていました。デザートは、おなか一杯だったのでパス。そういう人も多かったです。

【ディナー】

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夕食は日替わりスープかサラダのチョイスから始まります。

<スターター>
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これはトロントに向かってウインザーを出発した日の夜に選んだチキンスープ。中にワイルドライスが入っていました。揺れる車内でスープを飲むのは初めてでしたが、あっさりした味付けで疲れた胃にも優しい感じでした。

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ジャスパーからウイニペグに向かう日の夜に注文したサラダ。フレッシュで量も多くなく、ドレッシングは選べませんでしたが酸味の効いたフレンチスタイルでした。

<メイン>
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ジャスパーからウイニペグへ向かった最初のディナーで選んだ、アルバータ産ビーフのプライムリブ。しっとりとミディアムレアに焼いてあったこのプライムリブ、CNタワーの360レストランで出てくるあのプライムリブに匹敵する旨さ! 絶品でした。この日はバンクーバーの地ビール「グランビル・アイランド」で乾杯。

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ジャスパーからウイニペグへ向かった2度目ののディナーで選んだ、ラム肉。いやー、このラム肉もミディアムにしっとりと焼き上げられていて、クセがなくとても美味でした。赤ワインを、と思ったのですが開けられていたボトルがなかったようで「白を・・・」と係の人にウインクで(男性ですが)オススメされちゃったのでお願いしました。すでにビールを飲んでいたのですが・・・このラムは絶品です。ちなみにアルコールは別会計で、この日は20ドル。黄色の小さな紙を座席で渡されるので、そこでお会計をします。

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これはトロントに向かってウインザーを出発した日の夜に選んだ、メインの仔牛のグリル(Veal Chop)。柔らかく仕上げてあって、ソースはウスターソース仕立てでちょっとスパイシー。お肉はまったくクセがなく、大変美味しくいただきました。あまりに美味だったので、思わず赤ワインを注文。

<デザート>
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ジャスパーからウイニペグへ向かった初日のディナーで選んだチョコレートケーキとチーズケーキのコンボ。ベリーのソースが美味でした。

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ジャスパーからウインザーへ向かった2日目のディナーで選んだチーズケーキ。前日のものとは違うタイプでした。

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トロントに向かってウインザーを出発した日の夜に選んだキャロットケーキ。甘め抑えめで上品なケーキでしたが、中央と右側のはなかなかいい感じでパンチの効いたクリームでした。

列車内のSleeperクラスは特にシニア層が多く、私のような50代、あるいはもっと若い人はほとんど見かけませんでした。そのためかメニューはどれもオーソドックスなもので、カナダで一般的なレストランのメニューに載っているものが中心。ワインはグラスで8ドル程度でしたから、高級レストランというわけではありませんが、予算として普通に入ったらお食事だけで一人40ドルくらいのクラスと想像。
結局シーフードは試しませんでしたが、特にお肉料理は印象的でした。普段はお米を主食にする私なのでさすがに胃も疲れ気味でしたが、それでも最終日のディナーまで美味しく頂けたのは嬉しかったです。サラダ等を多めに取るように工夫しましたが、ベジタリアンのチョイスもありましたから、それも試してみても良かったかな。

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前回、展望ラウンジで旅の出会いのことを書きましたが、食堂車でも同様。毎回新しい人たちと相席になりますので、短い時間ではありますが旅の感想等に話題が広がることもありました。最初はお互いに緊張しますが、自己紹介の後しばらくするとその緊張も解けてきます。この辺も長距離列車ならではの経験ですね。

ウインザーでの最後のツアー日程を終え、列車に乗り込んで午後9時半頃に遅いディナー(イッシュ時間ですね・・・)を取った後はさすがに2週間の疲労があったのか、夜の展望車で数枚写真を撮り部屋に戻って睡眠を取ると翌日の昼までグッスリ。。。
バンクーバー〜ジャスパーは座席を2段ベッドにしてカーテンで仕切るタイプでしたが、長距離を走るウイニペグ〜トロント(ジャスパー〜ウイニペグ区間も)はSleeperクラスの個室でゆっくり休息タイム。

次回は寝台個室について書いてみたいと思います。