トロント(カナダ)在住20年の筆者が、カナダ国内旅行やトロント市内を中心としたイベントで撮影した写真で綴るブログです。
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2017年2月4日土曜日

カナダの大陸横断「VIA鉄道」のまとめ



大自然カナダのスケールを体感するなら、VIA鉄道(viarail.ca)をおいて他になし。これが、カナダに暮らす私が折に触れて乗り、率直に感じたことです。

カナダ建国にさかのぼる夢とロマンを乗せた鉄道です



全国を走る長距離旅客鉄道は、VIA鉄道ただ一つ。19世紀の中頃に始まった当初は、国の政策もあり無数の路線がカナダ東部に張り巡らされ、主にアメリカ合衆国の不凍港を結ぶ物流の役割を追っていました。時代と共に統廃合を繰り返し、1977-78年にかけてCP(カナダ太平洋鉄道)、CN(カナディアン・ナショナル鉄道)の旅客部門を分割吸収し、国営企業としてVIA鉄道が誕生したという歴史を持っています。

主な路線をまとめてみました

公式ホームページによると、カナダ全国を4つに分け、以下のような路線が走っています。乗った路線は赤にし、ブログをリンクしておきます。

ロッキー&太平洋(Rockies and Pacific)ルート


カナダ大陸横断鉄道が走る路線は、建国時に完成した歴史的な路線。カナディアン号は、総延長4,466キロを3泊4日で走破します。

 カナディアン号(Toronto-Vancouver - The Canadian)
 ジャスパー〜プリンスルパート(Jasper-Prince Rupert)

プレーリ&マニトバ北部(Prairies and Northern Manitoba)


 ウイニペグ〜チャーチル(Winnipeg-Churchill)
 パス〜プカタワガン(The Pas-Pukatawagan)

オンタリオ〜ケベック(Ontario and Quebec)


トロント、オタワ、モントリオール、ケベックシティ、さらにはナイアガラ・フォールズと東部カナダの主要都市を結ぶ路線は、全線車内でインターネットができる人気路線です。

  トロント〜モントリオール(Toronto-Montréal)
 トロント〜オタワ(Toronto-Ottawa)
 トロント〜ロンドン(Toronto-London)
 オタワ〜モントリオール(Ottawa-Montréal)
 モントリオール〜ケベックシティ(Montréal-Québec City)
 モントリオール〜ジャンキエール(Montréal-Jonquière)
 モントリオール〜ガスペ(Montréal-Gaspé)《運休中》

カナダ大西洋(Atlantic Canada)


 オーシャン号(Montréal-Halifax - The Ocean)

こうやってまとめてみると、最後に乗るとしたらオーシャン号だという気がします。

乗車券はオンライン&アプリが便利

VIA鉄道はウエブサイトでの予約システムがしっかりしていて、クレジットカードを使うことを前提にすれば、予約〜購入〜発券まですべてオンラインで済ませることができ、スマホにも対応しています。また予約変更の対応もありますから、旅行中のスケジュール変更も不可能ではありません。

特にキャンレイル・パス(CANRAIL PASS)と呼ばれる回数券式のチケットを使うと、路線によっては周遊旅行をすることができる便利なもの。お値段もかなりお得になっています。実際にコリドーを使ってトロントからオタワ、モントリオール、ケベックシティを旅した経験から言うと、対費用効果において飛行機を使うことを考えると圧倒的に安い値段で旅をすることができることがわかりました。

値段では計れないカナディアン号乗車体験

VIA RAIL / VANCOUVER TO JASPER

トロント〜バンクーバー間を走るカナディアン号。列車には、エコノミー(ECONOMY CLASS)、スリーパープラス(SLEEPER PLUS CLASS)、また当時はありませんでしたが現在は最上級のプレステージ(PRESTIGE CLASS)が設定されています。気になる値段ですが、残念ながら決して安くはありません。トロント〜バンクーバー間でプレステージが8,000ドル、スリーパープラスが3,000ドル、エコノミープラスで約1,000ドルとなっています。大陸横断鉄道に乗ることがカナディアン・ドリームであると言われる一つの理由は、ここにあると言って良いでしょう。

エコノミーとスリーパープラスにはディスカウント料金もありますから、カナダ大陸横断鉄道をどうしても体験したいけれども予算が・・・という場合は、一部区間でも乗車する方法をとることができます。その場合バース寝台を選び、区間はカナディアン・ロッキーの美しい風景を見ることができるバンクーバー発ジャスパー行きに乗るのがベスト。山越えのルートは乗車後の明け方から始まり、お天気が良ければ壮大なロッキー山脈を眺めながらの鉄道旅を楽しむことができます。

カナダ観光局のブロガートレインというメディア企画に選ばれ、2013年5月にカナディアン号に乗ったのはバンクーバー発のカナディアン号。スリーパープラスで、バースと呼ばれる寝台車と、キャビンと呼ばれる寝台個室の両方に乗車しました。

列車は午後8時半にバンクーバー駅を出発します。乗った車両は最後尾に近かったため、ドーム型のレトロなパークカーに入り浸っていました。カナディアン号にはこの他にも、食堂車、ラウンジカーなど走行中にくつろいだり食事ができる車両が備わっています。スリーパープラスでは、車両に備え付けのシャワーを使うこともできます。パークカーは車列の最後尾につけられている2階建て車両で、乗客と会話ができるラウンジと展望車に分かれている独特な作り。スリーパープラスの乗客は無料で利用することができます。

割り当てられている車両だけでなく、こうした各車両で時間を過ごすことができるというのも、カナディアン号の醍醐味。少しの英語力があれば、食堂車やパークカーで隣り合わせた乗客との会話も楽しいものです。